長期にわたる戦いが要される受験シーズン。

この受験シーズンの中では、受験生はどうしても大きなストレスに晒されがちになってしまいます。

そして、そんなストレスの対処法をきちんと学んでおかないと、本人にとって思わぬトラブルに発展することも少なくありませんし、両親にも心配をかけてしまうでしょう。

そこで今回の記事では、大学受験を控えているすべての受験生の方々へ向けて、ストレスを抱えてしまう原因や、ストレスチェックの方法、ストレスを解消するための情報を一気にお届けしていきます。
 

受験生がストレスで泣くほど苦しい体調不良になる原因は?

まずは、受験生がストレスを抱えてしまう原因について解説していきましょう。

ここでは、泣くほど苦しい体調不良になってしまうストレスの要因の中でも、主だったものを3つピックアップしてまとめました。

学力が思うように伸びない

受験生の方々の中には、日々の勉強を頑張っているのにもかかわらず、思うように学力が伸びないといった方も多いはずです。

このような状況におちいってしまうと、「ひょっとしたら、自分にはこれが限界なのかな」といった無力感にとらわれ、それが引き金となってストレスを発生させることもあり得ます。

たしかに努力が報われない状態では、人間は誰しも無力感を覚えてしまいますし、挫折感も覚えてしまいます。

このような、感覚に襲われてしまった受験生の方が多大なるストレスを抱え込んでしまうのは、無理からぬことと言えるでしょう。

周囲の人間と比べてしまう

人間の本能の一つとして、周囲の人間と比較してしまうといったものがあげられます。

これは、古代からの人類の進化の過程の中で備わった、脳の防衛機構の一つです。

どういうことかと言いますと、人間は周囲の人々と比較して優劣をはっきり理解していないと、生きのびることができない時代があったのです。

たとえば周りの人間よりも優れている人は、その人が権力を握らないようにコミュニティから意図的に排除されてきました。

そのため、優れた人物は周囲の人々と自分とを比較して、能力をあまり出さないよう振舞うように自動的に進化してきました。

「能ある鷹は爪を隠す」という言葉は、人間のまさに本質をとらえたことわざだったのです。

また、周りの人間よりも劣っている人は、コミュニティから「役立たず」として追い出されないように、有能な人物として振舞うように進化してきました。

このように、人間という生き物は周りの人たちの能力と自分の能力とを比べるように、遺伝子が進化をとげています。

このことから受験生のみなさんも、模試の結果などを自然と周囲と比較してしまい、落ち込みの原因を自ら作り出してしまい、ひいてはストレスの症状を抱え込んでしまうのです。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れも、受験生の方々がストレスを招く主要な原因となり得ます。

たとえば偏った食生活は、その最たる例とも言えるでしょう。

言うまでもありませんが受験生の体は、本人が口にしたもので構成されています。

そのため、日ごろからジャンクフードなどを食べてばかりいては、栄養不足の症状になってしまい、やがては体調不良を起こしてしまいます。

そして体調不良になってしまえば、心身ともに限界を迎え、泣くほどやばいストレスが発生する要因になってしまうでしょう。
 

【受験生のストレスチェック】あてはまったらやばい症状を紹介

続いて、受験生のためのストレスチェックについても解説していきましょう。

こちらの項では、あてはまったら受験ストレスの危機的な状況ともいえる、やばい症状を3点取り上げてまとめました。

イライラが止まらず落ち着かない

受験生の方々がストレスを抱えたとき、よく感じる症状の一つが「イライラ」です。

このイライラは、脳内の部位の中でも「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれる部位が興奮状態になると起こる症状です。

扁桃体は感情を司る部位ですが、ストレスがかかるとイライラのもととなる緊張感を発生させるホルモンを分泌させるため、常に落ち着かない状態になり、結果としてイライラする機会が多くなってしまいます。

そして、イライラする状態では学習が思うようにはかどらず強いストレスを招き入れることになり、負のスパイラスにおちいってしまいます。

イライラする症状を多く感じている方は、精神が限界のやばい症状となっている可能性もありますので、注意が必要です。

免疫力の低下

受験生の方々が学習をスムーズに進行させるためには、病気の予防は欠かせません。

しかしストレスが病気、すなわち様々な体調不良の原因になることが、アメリカのカーネギーメロン大学の研究でわかっています。

同研究は、健康な成人394名を対象に行ったものですが、慢性的なストレスに悩む被験者ほど免疫力が低下し、体調不良を訴える傾向が見られました。

主な症状としては、風邪や胃炎、アレルギー症状の悪化などですが、どの症状も受験生の方々にとっては大敵ばかりです。

「最近、体調不良になることが多くなったかな」、そんな風に感じることがある方は、受験ストレスを疑うとともに、両親と相談して然るべき機関を受診した方がよいでしょう。

気分が常に落ち込んでいる

気分が常に落ち込んでいる受験生は、泣くほど怖いと言われる「受験鬱」につながるストレスを抱え込んでいる可能性があります。

受験鬱とは、名前のとおり、受験にともなって発症する鬱症状の一つですが、この受験鬱になってしまうと、中・長期的な療養が必要です。

療養中は、必然的に受験勉強をするための時間が削られてしまいますから、志望校の合格からは大きく離れてしまいます。

そうなってしまっては、両親と一緒に泣くほかありません。

気分が常に落ち込んでいると感じたら、心が限界地点に到達している可能性があります。

精神科や心療内科へすみやかに受診して、受験ストレスの症状緩和に努めてください。
 

限界になる前に実践!やばい効果の受験生のストレス解消法を紹介

ここまでは、受験生が感じるストレスの原因や、ストレスチェックについて見てきましたが、本項ではストレスの適切な解消法を紹介していきます。

おすすめのストレス解消法を全部で4点紹介していきますが、どれもやばいほどの効果を持つものばかりですので、心身が限界に達してしまう前に知恵袋のような位置付けで参考にしてみてください。

食事の見直しと十分な睡眠こそストレス解消の特効薬

最初に紹介するストレスの解消法は、日ごろの食事の見直しと、十分な睡眠をとることです。

それぞれについて、順を追って説明していきましょう。

まずは食事の見直しについてですが、前述したとおり、受験生の方々の体は本人が食べたもので構成されています。

そのため、バランス重視の食事を摂って強い体づくりをすることは、受験シーズンを乗り切るための体力を持続するための基本中の基本となります。

栄養のバランスをきちんと整えることで、肉体的な体調不良の予防はもちろんのこと、脳内ホルモンのバランスも適切になりますから、必ずや受験戦争を勝ち抜けるはずです。

また、人間の脳は睡眠中に悲しい出来事や嫌な出来事を整理して、もしくは忘却して精神的な負担を軽減する機能を持っています。

悪夢を見ているのは、脳が睡眠中に悲しい出来事などを整理しているのを夢として見ているからだと、脳科学の世界では言われています。

したがって受験生の方々にあっては、受験ストレスの解消につなげるためにも、しっかりとした睡眠時間を確保するように心がけてください。

軽いウォーキングでOK!ストレス発散には運動が効果的

人間が持っているストレスへの防衛システムは、脳と内臓との連絡が上手く行われていないと、十分な力を発揮できません。

では、いったいどうすれば、このストレスへの防衛システムをきちんと発揮できるのでしょうか。

その答えは、運動にあります。

運動をすることで、脳と各臓器とをつなぐ神経が活性化して心身がリフレッシュされ、ひいてはストレス解消に結びつくのです。

運動は基本的にどんなものでもかまいませんが、受験生の方々には軽いウォーキングを推奨します。

あまりにも激しい運動を行ってしまっては、肉体の方がやばいくらいにバテてしまい、思わず泣くほどの筋肉痛に襲われる可能性があるからです。

そのため、運動の際は軽いウォーキングなどのエクササイズにとどめ、肉体が限界点に到達しないように意識してください。

まずは反芻思考(はんすうしこう)から脱却しよう

受験生のみなさんは、「反芻思考(はんすうしこう)」という言葉をご存知でしょうか。

反芻思考とは、最初に抱えたストレスが別のストレスを呼び込んでしまい、あたかもアリ地獄のようなやばい苦しみを味わう状態になってしまうことを示す、心理学の用語です。

たとえば、テストの結果が思わしくなかったときに、落第を考えてしまい、さらには浪人生活の苦痛を連想をして、ストレスが連続的にかかるケースなどは、その典型例とも言えます。

そのため、まずはこの反芻思考から脱却することが、ストレス解消のための第一歩となります。

受験ストレスを抱えてしまったら、友人や親などによく相談して、自分を責めたり後悔をしすぎないように心のケアを徹底しましょう。

「幸せ」アウトプットでセロトニンを分泌

強いストレスに晒され続ける受験生の方々ですが、何もストレスばかりの日常ではないはずです。

ちょっとしたことでも幸せを感じることが、たびたびあるのではないでしょうか。

そういったことがあった際は、幸福感を得た経験をノートなどにアウトプットしてみることをおすすめします。

なぜなら、幸せに感じたことをアウトプットすることで、脳内では「セロトニン」と呼ばれるホルモンが分泌されるからです。

セロトニンは気分を鎮めてくれるホルモンの一種ですが、このホルモンはストレスの解消に一役買ってくれます。

もし、いちいちノートに書き出すのが面倒という受験生の方は、友人や両親に話すだけでもかまいません。

ご自身にとってフィットするやり方でアウトプットをして、心の健康をしっかり守りましょう。 

【親も安心】受験生はストレスを上手に解消して合格に突き進もう

今回の記事では、すべての受験生の方々へ向けて、受験ストレスの原因やストレスチェック、さらにはストレスの上手な解消法を紹介してきました。

受験でストレスがかかり過ぎると泣くほどやばい体調不良に悩まされるのは、強調して述べてきたとおりですが、そういったことにもならないように、心身が限界に達する前に上手にケアをしてください。

そうすれば、両親も安心できるはずですし、何よりも受験生の方々の目標到達へと大きく近づけます。

今回紹介したストレス解消法が、受験生の方々の知恵袋のようなものになってくだされば幸いです。

投稿者 rainbowex42

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