受験生のみなさんは目標を達成するためにも、日々の学習を休むわけにはいきません。
学校に毎日通い、努力を積み上げていかなければ学力は向上せず、大学合格は実現することはないでしょう。
しかし、受験シーズンは長期戦を覚悟しなければなりませんから、どこかで「1日だけでも休みたい」と思うこともあるはずです。
ただ受験生である以上、休むことが命取りにならないか不安に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、大学合格を目指しているすべての受験生の方々へ向けて、学校を1日だけ休むことのメリットやデメリットについて解説していきます。
受験生が学校休む理由はストレスだけ?
受験生が学校を休むことにまつわるメリット・デメリットの解説に移る前段階として、そもそも受験生の方々が学校を休む理由について確認していきましょう。
なぜなら、受験生の方たちが学校を休む理由を正しく理解していないと、後述する、メリットやデメリットの理解度が深まらない可能性があるからです。
そこで本項では、受験生が学校を休む理由のなかでも、代表的なものを取り上げていきます。
受験生が学校を休む理由のなかでも、最も多いものと言えるのが勉強などに起因するストレスです。
先ほどから述べているとおり、受験シーズンは長期戦となりますから、それにともなって受験生の方々はストレスを長期にわたって受けることとなります。
その結果、気持ちが落ち込んだり受験鬱を発症してしまうなどして、学校を休むことになってしまいます。
また、受験生の方々が学校を休む理由としては、交友関係に起因するものもあげられます。
人間は社会性のある動物ですから、日々誰かと接していかないと生きていけません。
しかし、誰かとの交流を図ることが苦手な受験生にとっては、友人との付き合いは苦痛でしかなく、人間関係を最小限にとどめたいと心の中で感じています。
そのため、心の平穏を維持するという意味合いで、学校を1日だけ休むといった願望を持つにいたるのです。
受験生が1日だけ学校を休むメリットを紹介!連絡は必要?
さて、受験生が学校を休む理由を確認したところで、今度は受験生が学校を休むメリットやデメリットについても見ていきましょう。
ここでは、まずは受験生が学校を休むことで得られるメリットの方から、解説していきます。
受験勉強だけに打ち込める
受験生の方々の中には学校での勉強よりも自宅での学習の方が、効率的に取り組むことができるといった方もいるのではないでしょうか。
そういった受験生の方々にとっては、学校を1日だけでも休むことは非常に大きなメリットになります。
学校を休むことを選択して自分だけの学習時間を確保することで、思う存分に受験勉強をすることができます。
さらに言うと、単純に学習時間を確保できるだけでなく、進捗が思わしくない教科や苦手意識の強い教科、はたまた学力を伸長させたい教科などに自由に取り組めるという利点もあるでしょう。
そのため、一部の受験生の方々にとっては、学校を休むことを選んで個人学習を実践することには、一定のメリットがあるのです。
ただ、ここで気をつけおきたいのが、無断欠席だけは絶対にしてはいけないということです。
無断欠席をしてしまうと学校での評価が下がってしまうため、たとえ学力が上がったとしても総合的に考えた場合、受験生にとってマイナスにもなりかねません。
したがって、学校を1日だけ休むときであっても何らかの理由を説明して、先生に納得してもらってから休むようにしてください。
わずらわしい人間関係から離れられる
受験生の方々が学校を休むメリットには、わずらわしい人間関係から離れられるといったものもあげられます。
上でもお伝えしたとおり、受験生たちが学校を休む理由には、友人との交流関係に起因するものがありました。
人間関係を維持したり、新たに構築するのが苦手な受験生にとっては、友人関係は非常にわずらわしいものとなるため、あえて学校を1日だけ休むというわけです。
このように、友人たちとの関係性を一時的にせよ取り除く行為は、受験生にとって精神的な衛生を保つための一助となり得ます。
本来ならば、友人とは交流を深めた方が得だと思われがちですが、そのような固定観念から一旦距離をとることで、自身の心の中をメンテナンスすることができます。
このようなメンテナンスを怠ってしまうと心の負担だけが大きくなってしまいますから、1日だけ休むことにはきちんとしたメリットが見出せると言えるでしょう。
流行性の病気を回避できる
新型コロナウイルス感染症の蔓延は、受験生のみなさんにとっても記憶に新しいできごとのはずです。
このような流行性の病気が拡大した時期には、学校を1日休むだけでもメリットを確認することができます。
受験生のみなさんにとって日々の勉強は必要不可欠なものですから、健康な身体を維持することは、大学合格のための絶対条件の一つです。
その絶対条件を守るための一手段として、学校を1日だけ休むという行為は、リスク回避の観点から考えてみれば合理的ともとらえられます。
受験生が1日だけ学校を休むデメリット!罪悪感の悪影響もある?
続いて、受験生のみなさんが1日だけ学校を休むことで生じてしまう、デメリットについても見ていきましょう。
受験生のみなさんが1日だけ学校を休むことにまつわるデメリットとして大きなものが、一種の罪悪感を感じてしまうといった点があげられます。
ほかの生徒が真面目に通学している最中に自分だけが学校を休むのですから、何らかの形で罪悪感を覚えてしまっても無理はないでしょう。
そして、あまりにも強い罪悪感を感じたままでいると、あえて学校を休むことを選ぶことで得られるはずだったメリットも十分に受けることができず、逆効果にもなりかねません。
さらに、学校を休むことにまつわるデメリットには、この罪悪感を感じてしまうことのほかにも様々なものがあります。
こちらの項では、受験生たちが学校を休むことで発生するデメリットについて、罪悪感にまつわるもの以外の項目を解説していきましょう。
学校での評価に影響が出る
受験生が学校を休むことで生まれるデメリットの中でもポピュラーなものの一つが、学校での評価に影響が出るといったものです。
学校では受験生の評価対象の一つとして、出席日数を設けていることはみなさんもご存知のはずです。
そのため、学校を休むことを選択してしまうと、学校における評価に悪い影響が出てしまう可能性が高まります。
また、学校での評価が悪い場合、大学受験においても不利な状況が生まれやすくなることは言うまでもありません。
受験生の方々が何らかの理由でやむをえず学校を休む際には、このデメリットを念頭において置き、学校での評価に影響が出ない範囲で休むことを意識しましょう。
生活習慣の乱れに結びつきやすい
受験生の方々が学校を休むことで生じるデメリットには、生活習慣の乱れに結びつきやすいというものもあります。
学校へ行かずに休むことを選んだ場合、自ずと自由にできる時間が多く生まれます。
そのため、自制がきかない受験生にとってはプラスの時間にはならず、かえってマイナスの時間になってしまうというわけです。
そして、たとえ1日の休みであっても起床時間や就寝時間が普段とバラバラになってしまい、体内時計が狂ってしまうことにつながってしまいます。
思い出づくりの機会を失う
医療が発達し、昨今では「人生100年時代」とも言われるようになりました。
しかし青春時代だけは、そんな100年の人生の中でもわずか数年の期間しかありません。
現在、現役の高校生や中学生の受験生にとっては、実感があまりわかないかも知れませんが、学生の期間というものは本人が思っているよりも一瞬で過ぎ去ってしまいます。
そのため学校を休むことを選んでしまい、思い出作りの機会を失うことは、ときとして人生にとっての大きな損失になるケースもあります。
青春時代は大人になってからは絶対に取り戻せない貴重な期間ですが、学校を休むことを選択した受験生の方々は、この時期を謳歌するチャンスを失ってしまうでしょう。
受験生が1日だけ休む!面接試験ではどう対処すればいい?
ここまでは受験生の方々が学校を休むことで得られるメリットと、デメリットを見てきました。
本項では、これらの情報をもとにして、では受験生が学校を休むことを選んだ場合、面接試験ではどのように対処すればよいのかといった視点で解説していきましょう。
大学入試の面接試験では学校を休んだ理由を聞かれることが珍しくないため、立ち回りを学んでおくことは、きっとあなたにとって有用になるはずです。
さて本題に入っていきますが、結論から言いますと、病気や事故によるケガなど正当な理由であれば、たとえ長期間の休みであっても問題ありません。
したがって、きちんと理由を明確化しわかりやすく伝えられれば、面接試験を無事に乗り越えることができるでしょう。
一方で、正当ではない理由の場合、つまりサボりなどの理由で学校を休むことを選んだ場合には、どのように回答すればよいのでしょうか。
こちらの立ち回りについては、正直に理由を答えることをおすすめします。
なぜなら、面接官は何人もの受験生を相手にしている、言ってみれば面接のプロだからです。
そのため、その場しのぎのウソは、すぐに見抜かれてしまうのが関の山でしょう。
また、面接官は調査書などもしっかりチェックしながら質問しています。
このような意味においても、学校を休むことを選択した理由にウソをつくと即座にバレてしまい、受験生にとって大きな不利益になってしまいます。
面接試験を受ける際には、学校を休むことを決定した理由を伝わりやすく、かつ正直に答えて減点されないように気をつけてください。
受験生が学校を1日だけ休むときは理由を整理してから連絡しよう
今回の記事では、受験生のみなさんが学校を1日だけ休むことのメリットやデメリットなどについて、詳しく解説してきました。
学校を休むことには大きなメリットもある反面、それと同じくらいのデメリットもあるため、あえて休むことを決断する際には慎重に考えてから決めましょう。
また学校を休むときには、事前に休む理由を整理してから学校に連絡するとともに、面接試験にも上手に対応できるよう質問への回答を準備しておくことも大切です。
これらのことを踏まえつつ受験期間を乗り切って、志望校合格の栄冠を勝ち取ってください。