志望校への合格を勝ち取るためには、受験勉強の仕方に工夫が必要です。
がむしゃらに勉強しても、合格できるということはなく、計画的な学習が合格の鍵となります。
学生が勉強時間を確保するためには、しっかりとスケジュールを立てて進めていくことが重要になります。
では、志望校に合格するために、どのようなスケジュールで学習を進めていけばよいのでしょうか。
この記事では、受験生の1日のスケジュールについて学生別にまとめています。
努力すれば志望校に合格できると思って勉強している人は多いでしょう。
確かに努力しなければいけないこともありますが、実はそれよりも大事なのが勉強を習慣化することです。
勉強を習慣化させれば、学習スケジュール通りに勉強を進めていくことができ、志望校合格の道が拓けます。
受験におけるスケジュールを立てる重要性
受験では、各教科広範囲の内容しっかり頭に入れておかなければならないため、効率よく学習していく必要があります。
そのためには、学習習慣を身につけなければいけません。
日常生活でルーティーンのように勉強する時間が組み込まれていくことで、自然と机に向かう時間ができるので、勉強時間を確実に積み重ねていくことができ、学習習慣が身につきます。
学習習慣を身につけるためには、まずはスケジュールを立てることからはじめてください。
1日のうち、どれだけ学習時間を確保することができるかは、ひとり一人異なります。
まずは、自分のゴール・目標に到達するためにどれだけの時間が必要なのかということを把握し、そこから逆算して年間スケジュール、1日のスケジュールを決めていきます。
中学生の一日の受験スケジュール
1日のスケジュールは、年齢により異なってきます。
ここからは、学生別の1日の受験スケジュールをみていきます。
まずは、中学生の1日の受験スケジュールです。
平日
平日は学校に通いますので、朝9時から夕方17時ごろまでは学校の時間となります。
そのため、勉強時間を確保するとなると、学校に行く前か学校から帰ってきた後になるでしょう。
学習時間を朝に設けることができるととても良いですが、早朝から勉強というのは中学生にはややハードルが高いものです。
そうなると、帰宅後の時間を利用して学習することになるのですが、部活動や習い事などがあるという場合、勉強時間が削られてしまいます。
それらがないという想定で考えるなら、帰宅後の17時過ぎから夕食前までの時間と、夕食後から寝るまでの時間が学習時間として確保できるでしょう。
平日の場合、1日2時間から3時間学習できれば十分です。
休日
休日の場合、平日と比べれば学習時間が沢山確保できます。
しかし、1日すべてを勉強にあててしまうと、自由時間を確保できません。
中学生ですから、友達と遊びたい日もあるでしょう。
そこで、午前中の時間を有効に活用してください。
午前中は、集中力が高まりやすい時間帯と言われています。
午前中と午後の3時間であれば、午前中のほうが学習効果は高いのです。
休日は、5時間ほど学習時間が確保できれば十分なので、自由時間も取り入れながら学習計画を立ててみましょう。
夏休み
夏休みは、休日と同じような時間の使い方をするのがおすすめです。
学習時間も毎日5時間ほど確保できれば良いので、午前中を中心にして勉強しましょう。
もし可能であれば、朝起きる時間を30分ほど早めると良いです。
夏は猛暑が続くことも多く、午後からは特に気温が高くなるので、集中力も低下しがちです。
午前中に早めに起きて学習する習慣が身につけば、スムーズに計画を進めていけるでしょう。
冬休み
冬休みは、夏休みより学習量を増やします。
この時期は、追い込み時期となるため、1日7時間は学習したいものです。
受験する学生なら遊ぶことは少なくなりますので、この時期は友達同士で遊ぼうという話も少なくなり、勉強時間を確保しやすくなります。
冬休みに行いたいのは、過去問です。
本番と同じようなスケジュールを取り入れて過去問をしっかり行う日を作ってみてください。
過去問の結果次第で、最後の学習計画も見直し、さらにモチベーションをあげていきましょう。
受験直前
受験直前は、 学習時間の確保と同じくらいに体調管理が重要となります。
本番を良い状態で迎えられるようにするために、本番と同じ気持ちで毎日の生活をおくってください。
学習は、これまでの総復習をしながら、睡眠はしっかりととり、リズムを整えます。
本番と同じような環境で学習するということもしておくと良いでしょう。
高校生(大学受験生)の一日の受験スケジュール
続いて、高校生(大学受験生)の1日の受験勉強のスケジュールをみてみましょう。
高校生も中学生と同じように、まずは年間スケジュールを立ててから逆算して毎日のスケジュールを組みたてます。
高校生の場合は、塾や予備校に通う時間もあると思いますので、自宅で学習する時間は少し少なくなるかもしれません。
そのため、隙間時間を活用した学習も取り入れてみてください。
平日
平日にしっかりと学習時間を確保したいなら、机を使って行う勉強と、机を使わないで行う勉強を取り入れましょう。
机を使う勉強は、ノートに書きこむ、テキストを使うなどの勉強になります。
机を使わない勉強は、暗記やリスニングです。
起床後は、1時間ほど学習時間を設けましょう。
英単語や漢字、計算などの問題を解く時間にあてると良いです。
通学時間は、電車やバスの中で、暗記問題を解きます。
朝9時から16時ごろまでは学校なので、休憩時間にひとりになれば、暗記ものの学習をすると良いでしょう。
帰宅時間は、塾や予備校がなければ、17時ごろです。
ここから夕食まで勉強します。
1時間くらいは学習できるでしょう。
そして夕食後、入浴した後も学習時間にします。
20時から23時くらいで学習できれば良いです。
こまめに学習時間を作ることで1日5時間くらいの受験勉強時間が確保できます。
ただし、友達との会話も必要なので、通学時間や学校内での学習時間は無理なく取り入れてください。
早朝は、脳が活性化されるので、できるだけ早起きして学習時間を作ると良いです。
休日
学校がない休日も、起きる時間と寝る時間を変えないで過ごすことが大事です。
休日はダラダラと寝てしまいやすくなりますが、生活習慣を崩さないようにしましょう。
1日勉強できる場合は、こまめに休憩や気分転換を取り入れつつ、しっかり学習してください。
休日の場合は、10時間くらい勉強時間を確保できると良いです。
ただし、予備校や塾などがある場合は、10時間確保することは難しいため、予備校や塾でできなかったところを自宅で学習してください。
夏休み
夏休みも、休日とほぼ同じ時間の学習量になります。
休みの日の学習では、苦手な部分の克服や追いついていない部分を集中的に行いましょう。
午前中は、思考力が問われるものを中心に行っておくと、効率よく学習できます。
1時間に1回は10分の休憩を入れることで、集中力を切らさずに学習できるでしょう。
冬休み
冬休みは追い込み時期となります。
1日の学習時間は8時間から10時間、しっかり確保しましょう。
そして勉強スケジュールだけでなく体調管理もしっかり行っておきたい時期です。
冬は、インフルエンザも流行りますので体調管理は欠かせません。
規則正しい生活、毎日本番と思って過ごしてください。
受験当日は、朝早くから試験が開始されますので、その時間に合わせて本番と同じスケジュールで過去問を解いてみましょう。
受験直前
受験直前は、さらに追い込みがかかります。
ここでも過去問はしっかり解いておきましょう。
過去問を解く際は、時間配分も考えて行います。
そして解いた後は、間違えた箇所の理解と凡ミスが出ていないかチェックしましょう。
凡ミスは、得点に大きな影響を与えてしまいます。
入試本番の時間を意識しながら取り組んでいくことが重要です。
受験のスケジュールを組むときのポイント
受験のスケジュールを組む際は、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。
スケジュールの立て方が分からないと悩む方もいると思いますので、ここではスケジュールを組む際のポイントをまとめておきます。
自分の学力を把握する
受験スケジュールを立てる際は、まず自分の学力を把握しておかなければいけません。
学力を把握するために、志望校の過去問を解いてみましょう。
過去問を解くことで、志望校ではどのような問題が出題されているのかが分かります。
そして、自分の学力との差をチェックしましょう。
苦手な部分に関しては、しっかり学習しなければいけません。
自分の学力を把握できたら、スタート地点とゴール地点も決まりますので、学習計画を立てやすくなります。
志望校の情報を集める
受験スケジュールを立てる際、志望校の入試がいつなのかという情報も知っておく必要があります。
併願校がある場合は、そちらの学校の受験スケジュールも確認しておきましょう。
受験申し込みの締め切りなどスケジュール管理をしっかり行ってください。
アプリなどでスケジュール表を作る
受験勉強やスケジュールの管理は、アプリを使用したスケジュール表の作成が役立ちます。
入試日や共通テストなどのスケジュールは家族で共有しておくとより安心でしょう。
学習スケジュールは、教科ごとに作っておくと良いです。
まとめ
受験生がどのようなスケジュールで学習していけばよいのか、中学生と高校生に分けてお伝えしました。
まずは、自分の現在の状況を踏まえたうえで、どのようにすれば志望校合格へつながるのかしっかりと計画を立てましょう。
ご紹介したスケジュールを組む際のポイントも参考にして、効率のよい学習計画を立ててみてください。