受験生の方々にとって大きな悩みどころとなるのが、一日にどれだけの勉強時間を確保したらよいのかということではないでしょうか。
勉強時間は多ければ多い方がよいという考え方の人もいるかも知れませんが、あまりにも平均勉強時間が多いと疲労が溜まってしまい、かえって逆効果にもなりかねません。
そこで今回の記事では、大学受験を控えているすべての受験生の方々を対象に、受験勉強のおすすめの平均時間について解説していきましょう。
【高校生】大学受験生の平均勉強時間!平日はどれくらい必要?
大学受験に合格するため、日夜学習に励む受験生。
そんな受験生に必要な平均勉強時間は、学年によって大きく異なります。
なぜなら、学習の内容はもとより、学習の難易度もまったく違うからです。
したがって本項では、大学受験生の方々へ向けて、学年別に必要な平均的な勉強時間を紹介していきます。
高校一年生の場合
まずは、高校一年生のケースを例にとって紹介していきます。
高校一年生の場合、早期に学習をはじめた方は平日も休日も、一日あたり1時間くらいの勉強時間で十分です。
高校生活がはじまったばかりの頃ですので、まずは学校生活に慣れることを優先した方がよいでしょう。
そして、学校生活に慣れてきた受験生の方は、徐々に一日あたりの平均的な勉強時間を伸ばしていってください。
また、夏休みは学習時間をしっかり確保できる絶好の期間です。
そのため、この頃までに一日あたり平均2時間ほどの勉強習慣が身についていれば上出来です。
また、高校一年生の夏以降から大学受験の学習をはじめた方は、平日も休日も一日あたり平均2時間程度の勉強時間が欲しいところです。
一年次の早期から勉強をはじめた受験生たちに追いついて、そして追い抜くためにも少しかけ足で、学習を進めていきましょう。
高校二年生の場合
高校二年生ともなると、完全に高校生活のリズムが体に染みついた頃合いです。
この頃に差し掛かったあたりからは、どんどん平均の勉強時間を伸ばしていきましょう。
とくに、一年次の後半から勉強をはじめた受験生の方々は、この高校生活の中盤の時期をどのように過ごすかが合格のためのカギを握ります。
さて、そんな高校二年生のおすすめの平均的な勉強時間ですが、一日あたり平均して1時間から4時間くらいがよいでしょう。
かなりバラつきの目立つ平均勉強時間となりますが、これは受験生ごとに志望大学が異なるためです。
みなさんもご存じのとおり、大学受験では各校ごとに必要な偏差値が違います。
そのため、受験生それぞれで必要な平均勉強時間にも違いが見られるというわけです。
平均的な偏差値を要する学部を目指す受験生であれば、一日あたり平均2時間から3時間くらいを目途に勉強に励み、偏差値60の到達を目標にするとよいでしょう。
なお、難関国公立を目指す受験生の方々に推奨される平均的な勉強時間も、きちんと後述していますので、平均よりも高難度の大学を目指す受験生は、そちらを参考としてください。
高校三年生の場合
高校三年生は、まさに受験シーズンのラストスパートの時期です。
この時期にどれくらい平均の勉強時間を確保できるかで、大学受験の合否が決まると言っても過言ではありません。
平均よりも少ない勉強時間で満足していると、たちまち足元をすくわれてしまいますので気をつけましょう。
そんな高校三年生のみなさんにおすすめしたい平均的な勉強時間は、一日あたり平均5時間となります。
非常に多い平均勉強時間となりますが、先ほどもお伝えしたとおり、高校三年生の期間は大学受験生にとっては、まさに正念場。
この期間での頑張りが未来へのかけ橋となりますので、平日・休日問わず長時間の勉強に励みましょう。
また、高校三年生の時期では、勉強の質そのものにも注目したいところです。
たとえば、参考書や問題集が本当に自分に見合ったものを使用できているか、といった点は大学合格の明暗をわける死活問題の一つとなり得ます。
したがって、ご自身にとって最適なものを選び取り、勉強の質を少しでも高める必要があります。
弱点を補強するためのもの、長所をより伸ばすためのもの、模試の形式をとる実践的なものなど、様々な参考書・問題集の中から必要なものを選びましょう。
もし、「参考書が多すぎて、どれにしたらよいのかわからない」といった方は、本ブログにおいて参考書や問題集のおすすめ品を掲載している記事をご覧ください。
基礎的な参考書から応用的な参考書まで幅広く紹介していますから、きっと受験生の方々のお役に立つはずです。
難関国公立の受験生の平均勉強時間は?中学生から開始すべき?
上でもお話ししたとおり、難関国公立大学を目指す受験生の方の平均勉強時間についても触れていきましょう。
難関国公立大学を目指す受験生の方々は、高校一年生の場合、一日あたり平均3時間くらいの勉強時間を確保したいところです。
学校生活に慣れるための時間や、友達との交友関係を深める時間、部活に勤しむ時間も必要かも知れませんが、難関国公立大学を目指す以上は、平均的な勉強時間を底上げすることを優先しなければいけません。
上手に時間をやりくりして、平均勉強時間をまかなってください。
なお現在、中学生の方は、高校進学を待たずに今すぐに大学受験のための勉強を開始してもかまいません。
スタートが早ければ早いほど、大学受験の合格率は高まりますし、平日や休日の平均勉強時間を確保するための一助となります。
次に、高校二年生における平均勉強時間ですが、一日あたり最低でも平均5時間から6時間程度は必要です。
平日と休日に時間配分を区分けして、上手に乗り切るとよいでしょう。
たとえば、平日は平均3時間、休日は平均8時間くらいの時間配分であれば上記、平均勉強時間は確保できるはずです。
なお、学校推薦型選抜や総合型選抜も視野に入れている受験生の方々は、面接対策についても軽く時間を割いておく必要もあります。
3年生に進級してから慌てないように、なるべく早い段階から、少しずつでもかまいませんので平均勉強時間の中に面接対策の時間も組み入れてください。
そして、高校三年生の受験生の方々の平均勉強時間は、平日で平均4時間、休日では平均10時間以上が必要です。
学習量が極めて多いためタイトなスケジューリングになりますが、学習計画をきちんと立ててから平均勉強時間を確保していけば問題ありません。
万が一、平均勉強時間の確保に自信がないといった方は、塾や予備校も利用して、担任の講師に相談してみるとよいでしょう。
きっと、あなたに見合った平均勉強時間のスケジュールを提案してくれるはずです。
ちなみに、難関私立大学を目指す受験生の方々にとっても、塾や予備校はとても頼りになる存在になります。
なぜなら、私立大学は各校で出題傾向が異なるため、専用の対策が必要になることがあるからです。
したがって、難関国公立大学を目指す受験生の方々にあっても、塾や予備校を利用して講師からアドバイスをもらうことをおすすめします。
受験生の平均勉強時間を高効率にするためのポイントは?
ここまでは、受験生の方々の平均勉強時間について、主に学年別に解説してきました。
しかし、いくら平均勉強時間を確保したからと言っても、学習内容が効率的でないとあまり意味がありません。
そこで本項では、学習をより効率化させ、受験生の方々の大学受験の合格率を高めるための方法について紹介していきましょう。
過去問集と模試の参考書を組み合わせつつセレクトする
最初に紹介する方法は、過去問集と模試の参考書を組み合わせつつセレクトするといったものです。
この方法を用いることで、インプットとアウトプットを要領よく実行することができます。
そして、一連の作業を交互に行うことにより、反復的なトレーニングとなり、結果として学んだことを高効率で身につけられるようになります。
これは、「テスト効果」と呼ばれるもので、覚えた内容を書き出す行為を繰り返すことで、重要事項を脳内に定着させられるテクニックの一つです。
大学合格を目指す受験生の方々は、インプット用の参考書とアウトプット用の問題集の両方を用意して、効率的に学習を進めていってください。
脳の体力アップに最適な食事を心がける
脳の体力をアップさせ、高効率な勉強時間を確保するためには、食事についてもおろそかにしてはいけません。
受験生の方々のみならず、食事は人間が行うすべての活動のパフォーマンスの良し悪しを決めるものだからです。
そんな食事ですが、受験生の方々にとくに意識して摂取してもらいたいのが、ナッツ類や鶏肉、ベリー類や葉物野菜などです。
これらは、「地中海食」と呼ばれる伝統食で使用される食材たちですが、集中力のアップに効果的とされる、亜鉛やマグネシウム、ビタミンD、オメガ3脂肪酸、必須アミノ酸などが豊富に含まれています。
したがって、上記のような食材を積極的に摂ることにより学習の効率化が図られ、ひいては大学受験の合格を一気に手元に引き寄せることが可能になります。
ときにはライバルと一緒に学習をする
受験生の方々の中には、自宅での学習中にどうしても気がゆるんでしまう方もいるはずです。
個人での勉強が続くわけですから、どこかで中だるみが生じてしまうのは無理からぬことでしょう。
そういった際には、予備校やオンライン自習室を活用してライバルたちと競い合うこともおすすめです。
並みいるライバルたちを目の当たりにすれば、気の緩みなど一気に吹き飛び、あなたの中の競争心にも火が着くはずです。
個人学習をメインとしている受験生の方々は、ときにはライバルたちと一緒に学ぶ機会を設け、気の緩みが生じないように意識してみてください。
受験生は平均勉強時間を守って偏差値60以上をキープしよう!
今回の記事では、大学受験を控えているすべての受験生の方々を対象に、受験に必要な平均勉強時間について解説してきました。
学年別の解説をしてきましたので、どんな受験生の方々にとってもためになる情報となるはずです。
高校生活は平日も休日も何かしらの活動があるため忙しいかも知れませんが、本記事を参考にして、それぞれに必要な平均勉強時間を確保しながら、偏差値60台以上をキープできるよう努力してください。