受験生の方々の多くが、成長期の真っただ中の現役生です。
そのため、3食をきちんと食べていても、夜間における学習では空腹に悩まされることも少なくありません。
そして空腹の状態では、どうしても勉強に身が入らず集中力が切れてしまう原因にもなり得ます。
そういった際に活躍してくれるのが夜食となるわけですが、はたして夜食にはどのようなメリットがあり、どのようなものがおすすめとなるのでしょうか。
今回の記事では、そのような疑問にお答えするための情報を一気にまとめてお届けしていきます。
受験生が夜食をとるメリット!おやつでもいいの?
受験生が夜食をとることには、様々なメリットがあります。
たとえば、空腹を軽減し集中力を維持できることなどは、その最たる例とも言えるでしょう。
たとえ一時的だとしても、空腹をまぎらわせることができれば、その日の勉強の成果は十分に残せるはずです。
また、栄養が脳や身体に届けば必然的に体内がリフレッシュされますから、そういった意味でも勉強にもより一層向き合えるようにもなります。
また、夜食の中には、勉強後の睡眠の導入を支援してくれるものも少なくありません。
簡単に食べられるものもありますから、おやつ感覚で夜食に用いてもよいでしょう。
ただ、このようなメリットがあるからといって、何でもかんでも夜食として用いてもよいかというと、そうでもありません。
適切な夜食を食べなければ、勉強に悪影響が出てしまう可能性もあります。
そのため夜食を食べるときには、自分の体調をサポートしてくれるものや、勉強の強力なバックアップをしてくれるものなどを選び取る必要があります。
こういった情報の詳細は次項で解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
受験生の定番・簡単おすすめ夜食!勉強に効果的なものを厳選紹介
続いて、受験生におすすめの夜食について紹介していきましょう。
本項では、夜食の中でも定番のものや簡単に食べられるもの、そして勉強に効果的なものをピックアップしてまとめました。
チキンサラダでほどよい満腹感を得よう
最初に紹介するのは、チキンサラダです。
チキンサラダは、その名のとおり鶏肉を使用したサラダですが、たんぱく質が非常に多く含まれています。
このたんぱく質は、主に身体を構成するための材料として使われますが、実を言うと「レプチン」というホルモンの分泌にもかかわっています。
レプチンの働きは、少量の食事でも満腹感を感じられるようにすることです。
そのため、たんぱく質を含む食品を定番の夜食として用いることで、少量の夜食でも空腹を満たすことができます。
さらに言うと、サラダに含まれる食物繊維は胃の中で膨張する効果があるため、さらなる満腹感を得ることが可能です。
このように、チキンサラダを食べてたんぱく質と食物繊維を摂取することで、ほどよい満腹感が得られしっかり勉強に集中できるようになりますので、受験生のみなさんも一度試してみてください。
ちょこっとチョコをつまんで集中力アップ
チョコレートは、受験生にとってとりわけ人気の高い夜食の一つです。
おやつ感覚ですぐに食べることができるため、ちょっとした休憩の際に手軽に夜食にすることができます。
そんなチョコレートですが、ほどよく糖質が含まれているため、脳のエナジーチャージに大きく貢献してくれます。
脳の基本的なエネルギーは糖質ですから、少量のチョコレートが、集中力アップのためのバツグンの効果を発揮してくれるというわけです。
また、カカオ濃度の高いチョコレートはカロリーが抑えられているほか、ポリフェノールも含まれています。
ポリフェノールはエネルギー効率の改善を促す物質ですが、この物質が人体に作用することによって、吸収したエネルギーを高効率で体内に行きわたらせることができます。
女性の受験生には大豆製品もグッド
女性の受験生の方々の中には、「夜食を食べたいけれど体重が気になる」といったように、太らないものを探している方も多いのではないでしょうか。
そんな受験生の方々におすすめしたいのが、大豆製品を用いた夜食です。
みなさんもご存知とおり、大豆はヘルシーな食品の代表格です。
そんな大豆で作られたものであれば、夜食としてはうってつけと言えるでしょう。
ただ、大豆製品といっても様々なものがあるため、どれを手に取ったらよいか迷ってしまう方もいるはずです。
そのようなときは、大豆を原料としたエナジーバーなどを推奨します。
大豆由来のエナジーバーであれば低カロリー、かつ手軽に食べられるうえ保存もできます。
また、タンパク質もほどよく摂取できますから、レプチンによる満腹効果も得られるでしょう。
さらに、女性の受験生の場合は、大豆に含まれる大豆イソフラボンによって情緒を安定させ、受験にまつわる不安を緩和させられるといった効果も得られます。
女性の場合、月経の前後は脳のホルモンバランスが崩れてしまい、不安を感じやすくなってしまいますが、上述した大豆イソフラボンがこれを緩和してくれるのです。
女性の受験生の方々は夜食として大豆製品を積極的に活用して、上手に受験勉強を進めていってください。
バナナは良好な睡眠にも効果的!
夜食として果物を食べたいといった受験生の方におすすめなのが、バナナです。
バナナには、アミノ酸の一種である「トリプトファン」と呼ばれる成分が豊富に含まれています。
このトリプトファンは睡眠を助けてくれる効果を持っているため、受験勉強の後にスムーズに入眠できるようになります。
また、バナナは消化・吸収もよいため、胃もたれしにくいのも大きなメリットです。
「受験勉強の後はどうしても眠りに入れない」、そんな受験生の方は、入眠をサポートしてくれるバナナを夜食として、取り入れてみてはいかがでしょうか。
少量でも満腹・満足のナッツも受験生の夜食におすすめ
満腹感と満足感の得られるナッツ類も、受験生の夜食としては定番の一品です。
ナッツ類にはタンパク質と脂質がバランスよく含まれているため、少量でも空腹を満たすことができます。
また、ナッツ類は記憶力をアップしてくれる「オメガ3脂肪酸」にも富んでいることから、受験生にとっては強い味方となってくれるでしょう。
受験生が夜食を選ぶときの注意点
ここまでは、受験生におすすめの夜食を複数ピックアップして紹介してきました。
しかし、夜食を選ぶときには注意点もあります。
ここでは、間違った夜食のとり方をしないために押さえておきたい項目について、3点解説していきましょう。
太らないレシピの夜食をセレクトする
夜食をとる際に注意しておきたいことの一つ目は、太らないレシピの夜食をセレクトするといったものです。
あらためて言うまでもありませんが、肥満は健康を害する大きな要因になり得ます。
そのため、常に健康な状態をキープして勉強に励み続けなければならない受験生は、体重の過度な増加はどうしても避けなければなりません。
また、肥満になって内臓脂肪が蓄積されてしまうと、体内で炎症が起こりストレスを発生させる原因となります。
受験生のみなさんは、ただでさえ勉強のストレスに晒されているのに、余分なストレスまで抱え込んでしまっては、学習に集中できずライバルたちに追い抜かれていくばかりです。
したがって、受験生の方々が夜食を選ぶ際には、まずは太らないレシピのものを取り入れることが肝要となります。
がっつり系の夜食はなるべく避ける
夜食をとる際に注意しておきたいことの二つ目は、がっつり系の夜食はなるべく避けるといったものです。
がっつり系の夜食を食べてしまうと胃や腸に負担がかかってしまい、どうしても睡眠に悪影響が出てしまいます。
人間の身体は寝ている最中にも消化活動は行っていますが、基本的にメンテナンスモードに入っているため活発には動きません。
そのため、少ない活動量で多くの栄養を消化する必要に迫られ、結果として多大なる負担がかかってしまい睡眠に悪い影響が出てしまうのです。
また、胃腸の調子を崩してしまう可能性も高くなり、翌日以降の勉強のパフォーマンス低下にもつながります。
以上のことから、受験生のみなさんが夜食をとるときには、がっつり系のものはなるべく避けるように心がけてください。
おにぎりは眠気を誘う諸刃の夜食
夜食をとる際に注意しておきたいことの三つ目は、白米で作られたおにぎりには気をつけるといったものです。
白米は消化にもよく胃腸に負担がかかりませんが、その分血糖値の急上昇を招いてしまい、眠気の原因にもなり得ます。
そのため、エネルギーをチャージするために食べたのに眠気をもよおしてしまって、かえって逆効果になってしまうことも考えられます。
また、具材によってはカロリーもはね上がるため、太らない夜食を探している受験生にも不向きです。
したがって、夜食としておにぎりをどうしても食べたいときには少量にとどめるか、あらかじめ何らかの代替品を用意しておいて、そちらを食べるようにしてください。
受験生は簡単・定番レシピの夜食をとって勉強に役立てよう
今回の記事では、夜間学習に励むすべての受験生の方々へ向けて、夜食やおやつをとるメリットや、おすすめの夜食・おやつについて解説してきました。
夜食やおやつを適度に摂取することのメリットには、空腹を満たして集中力を維持できることや、睡眠にかかわるもの、記憶力にかかわるものなど様々なものがあるため、夜間にお腹が空いても我慢することはありません。
しかし、夜食やおやつのとり方によっては、かえって逆効果になることもあるため、その点についてはよく踏まえておく必要があるでしょう。
受験生の方々にあっては、今回の記事を参考にして夜食を夜間学習により勤しむための、よき相棒としてください。