受験は人生の中で重要な出来事のひとつです。
受験するお子様はとても大きな不安やストレスを抱えやすい時期と言えます。
そして、実は受験生の親御さんもストレスを抱えやすくなっています。
高校受験・大学受験を控えているお子様がいるという親御さんは、様々な想いを抱えながら受験が無事に終わることを願っているのではないでしょうか。
この記事では、受験生の親御さんが抱える悩みやその向き合い方、お子様との向き合い方などをまとめています。
受験生の親のストレスの原因
受験生の親は、どのようなストレスを抱えることが多いのでしょうか。
どのような時に不安を感じたり、しんどいと感じるのか調査した結果をまとめています。
まず、受験にあたり不安を感じたという親御さんは全体の70%以上いることが分かります。
良く感じたという声が36%、時々感じたという声が46%ということで、ほとんどの親御さんが、何らかの不安を感じてしまっているのです。
そして、どのような時に不安を感じたのかという調査では、お子様の成績が思うように伸びていないことや、生活や健康面での不安、やる気に関することが多くあげられています。
また、経済的な負担がかかるケースや、受験勉強を頑張るお子さまを支えようと献身的になりすぎてしまい、自分の時間を減らしてしまっている親御さんもいるということが分かりました。
子どもが勉強をしない
子供が受験勉強をしていないというお悩みを抱える親御さんは多いです。
「勉強していなくて志望校に合格できるのだろうか」とお子様の将来を考えると、気になって仕方ないでしょう。
そしてつい口にしてしまうのが「いつ勉強するの?」や「ちゃんと勉強してるの?」「勉強しなさい」などです。
これらを毎日口にしていたら、ストレスが溜まってしまいます。
そしてお子様と喧嘩になってしまう可能性もあるでしょう。
成績が上がらない
お子様の成績が思うようにあがらないという場合、ストレスを感じてしまうことがあります。
模試の結果がイマイチだったり、合格レベルまで学力が追い付いていないことが分かると、大丈夫なのかと不安になってしまうものです。
そして「もっと勉強しなさい」と言ってしまうかもしれません。
参考:「受験鬱」はどう対処する?上手に心をメンテしよう!種類別の対処法や事前の予防方法などを解説
お金がかかる
受験勉強にはお金がかかります。
塾や予備校などに通う場合、毎月大きな出費がかさみます。
また、塾や予備校の学習とは別に、自分でも参考書を買って学習したりすることになるため、教育費の負担がかかりかかってしまうのです。
また、志望校に入学するとなると入学金もかかります。
これらの出費が大きくて不安という親御さんも多いです。
自分の時間が減った
受験生のお子様がいる場合、体調面のケアもしっかりと行ってあげたいと思うものです。
できるだけお子様が勉強に集中できるようにと全面的にサポートされる親御さんも多いでしょう。
しかし、サポートすることに必死になってしまい、「自分の時間が減ってしまった」と感じているケースもあるのです。
特に共働きしている場合、仕事と家事に追われてしまう毎日が多いです。
その上、お子様の体調管理なども気を配って・・・となると、気持ちの余裕がなくなってしまいます。
それでも、できるだけ力になりたいと頑張ってしまうのが親心です。
しかし、無理してしまってはそれがお子様にも伝わってしまいますので、サポートは無理しない範囲で行うようにしましょう。
うざいと思われてしまう受験生の親がしてはいけないこと7つ
受験の時期になると、お子様は様々なストレスを抱えます。
ストレスを抱えているので、ちょっとしたことでイライラしたりしてしまいやすいのです。
このような時に、親から色々言われてしまうと「うざい!」と思われてしまい、親子関係にひびが入ってしまいます。
親子関係を崩さないためには、下記のようなことに注意してください。
受験で失敗しないためにも、親子関係は重要なポイントとなってきます。
価値観を押し付ける
受験勉強を頑張っているお子さまに対して、親の価値観を押し付けるということは避けなければいけません。
お子様はお子様の意思や思いを持って、学習を進めています。
また、志望校を選ぶ際も、親の価値観で「○○校に入学しなさい」「○○校を目指しなさい」と言わないようにしましょう。
まずは、お子様の意見を尊重し、そのうえでアドバイスを求められたら助言するというようにしてください。
過度な干渉や口出をする
お子様のことを思うばかり、どうしても口出ししてしまいそうになることはあるでしょう。
しかし、お子様も自分で自己管理ができる年齢になってきています。
「勉強しなさい」ということを言ってしまうと、お子様の学習意欲を損なわせてしまう可能性もあるため、注意しなければいけません。
過度な干渉がお子様のストレスとなることもあるので、学習を支援したいなら口出しや過干渉は避けましょう。
きょうだいや周りと比較する
受験生のストレスのひとつに、まわりとの比較があげられます。
きょうだいや友達などど比較されることは、受験生にとってとても不快なことなのです。
兄弟も友達も、学習環境は一人ひとり異なります。
そのため、比較はしないようにしてあげましょう。
金銭面の話をする
受験や進学をする際は、沢山のお金が必要となります。
目指す学校のレベルが高いほど、費用はかかってしまうものです。
ここで注意しなければならないのは、d金銭面の話をお子様にしてしまうっdということです。
「これだけお金をかけているのに成績があがらないなんて」というような言葉を言われてしまうと、お子様も余計プレッシャーを感じてしまいます。
お子様にプレッシャーをかける言葉ではなく、お子さまをはげませるような言葉をかけてあげてください。
空気を読まない
お子様は、自分でしっかりスケジュールを組んで学習を進めています。
お子様の頑張っていることを応援したいという気持ちから、つい声をかけてしまったりしてしまいますが、タイミングを見計らってください。
タイミングを考慮しない会話で、お子様のモチベーションが下がってしまうこともあるため、注意しなければいけません。
受験に対して無関心である
過度な干渉はしない方が良いですが、全くお子様に興味を示していないというのも問題です。
お子様の受験に関して、必要最低限の情報は把握しておきましょう。
また、スケジュールなどをお子様と共有することもおすすめです。
関心を持たれていないと思うと、お子様もやる気を無くしてしまいます。
褒めることしない
受験生のお子様と接する際は、できるだけポジティブな声掛けをしましょう。
また、些細なことでもちゃんと成果が出ている時は褒めてあげてください。
褒められることで、モチベーションも維持されやすくなります。
特に受験勉強の期間は、モチベーションがなかなか維持できなかったり、不安やマイナスな気持ちが出てきやすくなります。
それを少しでも軽くしてあげるためにも、褒めてあげましょう。
受験生と向き合う親が取るべき行動
では、受験生と向き合う親はどのような行動、接し方をすれば良いのでしょうか。
ここでは、受験生との接し方についてより詳しくまとめておきます。
お子様のために何かしたいという場合、ヒントにしてみてください。
受験について調べる
受験のスケジュールに関しては、親御さんも把握しておく必要があります。
入試方法や時期などは、お子様と一緒に情報を共有しておきましょう。
学校や塾で行われている説明会に参加するのもおすすめです。
学習環境を作る
受験勉強を効率よく進めていくためには、受験勉強の環境もとても重要になってきます。
お子様が学習しやすくなるように学習環境を整えましょう。
例えば、リビングでテレビを見る際は、お子様の部屋に音が漏れないように小さな音で流す、室内の温度や湿度の管理をしっかり行うなどをすることで、学習しやすい環境を作ることができます。
健康面のサポートをする
受験を成功させるためには、健康管理も重要です。
特に受験シーズンは、冬になるので、感染症なども流行してしまいやすいです。
お子様の身体を考えた食事を作るということは、親御さんができるサポートのひとつでしょう。
栄養バランスを考えた食事を作ることで、免疫力を高めることにも役立ちます。
また、お子様だけでなくご自身も健康でいることが大事なので、家族全員の健康管理をしっかりと行いましょう。
ポジティブでいる
受験でストレスを抱えてしまっているお子様は、どうしてもイライラしてしまったり、ピリピリした空気を出してしまいがちです。
時には、親御さんにあたってしまうことがあるかもしれません。
そのようなことがあっても、できるだけ親御さんがポジティブでいるということはとても重要です。
完璧にはできないかもしれませんが、励ましてあげたり、お子さまを信じてあげましょう。
いつも通りでいてあげることが、何よりも支えになります。
まとめ
受験勉強で親が抱える不安についてお伝えしました。
お子様の受験では、親御さんもさまざまな不安を抱えてしまうものです。
しかし、不安なまま受験をサポートしても、なかなかうまくいきません。
お子様を信頼すること、そしてお子様が悩んでいそうだなと思ったら、相談にのれるという関係性が理想的です。
受験生との向き合い方を参考にして、お子さまをサポートしてあげましょう。