受験生は机に向かう時間が長くなるため運動不足になりやすく、さらにストレスから間食や食事の量が増えてしまい、気が付いたら太っていたということがあります。
受験勉強とダイエットを両立したいけど、ダイエットをする時間を確保すると勉強する時間が減るのは、不安でできないという人もいるかもしれません。
そこで、この記事では、受験とダイエットを両立したい受験生に無理なくできるダイエット方法について紹介します。
記事を読んで、自分に合うダイエット法を見つけてみましょう。
受験生が太る理由
受験生が太る理由は簡単です。
摂取カロリーよりも消費カロリーが上回りやすくなるためです。
その理由として、以下の4つがあります。
夜食を食べる
受験生は夜遅くまで勉強することが多くなります。
夕食をとってから時間が経っていると、お腹が空き、夜食をとる機会が自然と増えていきます。
食事の回数が増えれば、当然、摂取するカロリーも増えます。
受験勉強中は運動量が減るため消費するカロリーが低くなり、太りやすくなります。
座っている時間が増える
勉強中は、座っている姿勢をとる時間が長くなります。
同じ姿勢をとる時間が長くなると、基礎代謝や血流が低下します。
基礎代謝が低下すれば、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが崩れて脂肪がつきやすくなり、太る原因になります。
運動不足になりやすい
受験生は受験勉強に割く時間が増えるため、部活をしていた人は特に部活引退後、極端に運動量が落ちます。
部活の他に自主練習などをしていた人は、さらに運動量が低下します。
運動量が低下したのに食事の量が変わらないと消費カロリーが減少する分、脂肪がどんどんついてしまい、太る原因になってしまいます。
ストレスで食事量が増える
ストレスも太る原因です。
受験への不安、親など周囲からの期待、勉強しなければという焦りなど、受験生はさまざまなストレスにさらされます。
受験のストレスは不眠など、さまざまな形で現れますが、食べることでストレスを発散する人もいます。
必要以上に食べて摂取カロリーが増えれば、当然、太ります。
太ったことに気付かずに暴飲暴食を繰り返すこともあれば、太ったことが新たなストレスとなって、暴飲暴食を繰り返して、さらに太ってしまうこともあります。
受験生におすすめのダイエット方法
受験勉強とダイエットを両立したい受験生に、おすすめのダイエット方法を4つ紹介します。
勉強に集中する
勉強に集中しただけでダイエットになるの?と、思うかもしれませんが、実は脳が消費するエネルギーは基礎代謝の20%を占めると言われています。
つまり、脳を使えば使うほど基礎代謝が上がり、エネルギーを消費します。
特にエネルギーを消費するのは、アウトプットの勉強と言われています。
アウトプットの勉強とは、数学の問題や、国語などの読解力が必要になる勉強です。
これらの勉強をすることで、自然とエネルギーが消費されて、ダイエット効果が期待できます。
バランスが良い食事を摂る
バランスが良い食事はダイエットだけでなく、体調管理の面でもメリットがあります。
好きなものだけ食べると食は進みますが、栄養バランスが悪くなり体に良くありません。
肉や魚、野菜などをバランス良く食べることで、太りにくい健康な体になります。
バランスが良い食事を摂るには、ご両親の協力が不可欠です。
受験対策の1つとして、ご両親に協力をお願いしましょう。
生活リズムを整える
生活リズムを整えるのも太りにくい体づくりに有効です。
受験生は夜遅くまで勉強したり、普段は食べない夜食を食べたりと、睡眠時間や食生活が乱れやすくなります。
夜更かしして睡眠不足になる・食事回数が増えると太るだけでなく、自律神経が乱れて不眠症のリスクもあります。
起床時間・睡眠時間を決め、夜食や間食をとらず生活リズムを整えると太りにくくなり、自律神経も整うため、不眠症のリスクも低下します。
規則正しい生活を心がけましょう。
適度な運動
適度な運動をするよう心がけましょう。
家の周りをウォーキングやランニングをするか、外に出るのが面倒なら、ストレッチなど家の中でできることでも大丈夫です。
適度に動くことで太りにくくなり、体を動かすことで血流が良くなるので脳の回転も良くなります。
また、適度な運動はダイエットだけではなく気分転換にもなります。
ずっと勉強していると集中力が切れて、学習効率が下がります。
適度に体を動かし、脳と体をリセットして改めて勉強に集中しましょう。
運動はタイミングが重要
運動はタイミングが重要です。
以下の2つのタイミングで運動するようにしてみましょう。
朝
朝に運動すると効果的です。
眠っていた脳と体の血流が良くなり、集中力がアップします。
また、自律神経や交感神経も刺激されて、脳と体が活動するのに最適な状態となります。
朝から運動することを習慣化すれば基礎代謝が上がり、太りにくい体質になる効果も期待できます。
眠気や疲れを感じた時
眠気や疲れを感じた時に勉強をしても、集中力が低下しているので内容が頭に入りにくいため、学習効果が下がります。
同じ姿勢・思考が続くと、脳は疲れやストレスを感じやすくなります。
このような時にはストレッチなど、簡単な運動でいいのでしてみましょう。
リフレッシュ効果の他に血流の改善効果も期待できます。
気軽にできる運動方法
体力を消耗し過ぎず、時間もかからない気軽にできる運動方法を6つ紹介します。
有酸素運動
有酸素運動とは、酸素を取り入れながら行うランニングやウォーキングなどです。
毎日、20~30分を目安にしてみましょう。
カロリーを消費できるだけではなく、基礎代謝も上がり、太りにくい体質を目指せます。
ウェイトトレーニング
腕立て・腹筋・背筋などのウェイトトレーニングも短時間でできる運動です。
基礎代謝が上がり太りにくくなり、筋肉も引き締まるので体形を維持するのにも有効です。
腕立て・腹筋・背筋はスペースをそれほど必要とせず、すぐにできるので、勉強中に眠気や疲れを感じた時にリフレッシュするためにしてみるのもいいでしょう。
ストレッチ
体力に自信がない人には、ストレッチをおすすめします。
ストレッチは筋肉がほぐれて血流が良くなります。
ストレッチをする時は20秒ほど、同じ箇所を気持ちいいと感じる程度に伸ばしましょう。
ゆっくりと呼吸しながら行うと、リラックスできます。
プランク
プランクも動きはほとんどありませんが筋肉に負荷がかかるため、運動不足に有効です。
慣れないうちは30秒も続けることが難しく、お腹周りが筋肉痛になるかもしれませんが、それだけ負荷がかかっている証拠です。
少しずつ時間を延ばして、お腹周りを引き締めましょう。
ヨガ
ヨガはゆっくりとした動きですが、血流改善と筋トレ効果が期待できます。
ヨガにはさまざまなポーズがあるので、できそうなポーズをやってみましょう。
最初はふらつきやすく難しく感じるかもしれませんが、続けることでバランス感覚が養われ、筋肉も引き締まります。
ヨガの後は血流が良くなり、脳が活発になっているため、学習効果が上がります。
その場でジャンプ
その場でジャンプするだけでも十分な運動になります。
ジャンプは続けて行うと意外と体力を使います。
スペースがいらないのもメリットです。
ただ、思い切りジャンプすると音や振動が近所迷惑になります。
軽くジャンプするか、近所迷惑にならないか心配ならスクワットをしましょう。
受験中のダイエットの注意点
受験中のダイエットは、以下の5つに注意が必要です。
ダイエットがストレスになる
ダイエットは、食事制限や運動をする必要があります。
食べたいものを我慢して、運動をしなければいけないと考えてしまうと、ダイエットがストレスになります。
受験勉強でもストレスを感じるのに、ダイエットでさらにストレスが増すと受験勉強に良い影響を与えません。
ダイエットがストレスに感じたら、すぐに中止して勉強に集中しましょう。
集中力が低下する
「受験勉強とダイエット、どちらもやらないと」と意識するほど、気が散ってしまい、集中力が低下します。
集中力が低下した状態で、受験勉強とダイエットをしても、どちらも十分な効果を期待できません。
勉強が手につかないと感じたら、ダイエットは止めましょう。
脳の働きが鈍る
適度な運動とバランスが良い食事をとるダイエットなら問題はありませんが、短期間で瘦せようと無理な食事制限や激しい運動をすると、体内のブドウ糖が少なくなり、脳の動きが鈍くなります。
脳の動きが鈍った状態では、勉強しても学習効率が低下します。
短期間で痩せようとせず、時間をかけてダイエットすることを心がけましょう。
太るのはしょうがないと割り切る
太るのはしょうがないことと割り切って考えることも大切です。
運動量が以前よりも落ちれば、誰でも太りやすくなります。
少しくらい太ってもしょうがないと、許容すればストレスを感じにくくなります。
スケジュール管理をする
週に何回、勉強の合間に1時間、運動するなどスケジュールに組みこみましょう。
スケジュールの1つとして管理することで習慣化され、無理なく運動ができます。
気分転換にもなるので、おすすめです。
両立が難しければ受験勉強を最優先
受験生が無理なくできるダイエット方法について紹介しました。
バランスの良い食事や生活リズムを整えるのは、体調管理や勉強に集中しやすい環境づくりの意味合いもありますが、運動が負担に感じるなら、無理にする必要はありません。
当然ですが、優先すべきは受験勉強です。
受験勉強とダイエットを無理に両立して受験に影響が出たら意味がありません。
ダイエットが負担に感じたら受験勉強を最優先にして、ダイエットは受験後に本格的に始めましょう。