生活に欠かせないスマートフォンは、学習アプリを使うことで、受験勉強で活用できることもありますが、それ以外のアプリも沢山入っているため受験勉強を妨げてしまう原因となることがあります。
特に、スマートフォンの長時間使用が問題視されているなか、受験生でもスマートフォンが手放せないという悩みを抱えている人は多いでしょう。
しかし、受験勉強を効率よく行うためにも、スマートフォンの使い方は見直さなければいけません。
この記事では、受験生のスマホの使い方について、どのようにすれば良いかをまとめています。
スマホによる受験生への影響とは
スマートフォンを使いすぎてしまうと、受験勉強にどのような影響が出てしまうのでしょうか。
まずは、受験勉強とスマホの使用時間の関係についてみてみましょう。
集中力が落ちる
スマートフォンには通知機能があるので、SNSを使用している場合、それらの通知が届いてしまいつい見てしまうということがあるでしょう。
また、スマートフォンでゲームをしていると、つい夢中になって時間が過ぎてしまっていたというようなことも起こります。
これらを長時間使用してしまうと、脳や目が疲れてしまうのでいざ勉強しようとしても、なかなか集中しにくく、気が散ってしまうのです。
特にスマホを手元に置いている状態だと、どうしても見たくなってしまい勉強を片手間にしてしまいがちです。
集中力が低下した状態で勉強をしても、効率よく学習できないので、思うように勉強が進まなくなってしまいます。
勉強する時間が減る
勉強の合間に休憩時間は必要ですが、その時間にスマートフォンを触ってしまうと、勉強時間が減りやすくなります。
「ちょっとだけメッセージしよう」「少しだけ動画をみよう」「少しだけゲームしよう」と手にしてしまうと、なかなかスマホを手放せなくなってしまうのです。
リフレッシュの時間には、できるだけスマートフォンを触らないようにしましょう。
余計な情報が入ってくる
スマートフォンをみると、必要のない情報まで目にしてしまうことは多々あります。
例えば、友達がSNSで「模試の結果が良かった」と投稿しているのを目にしたら、どうでしょうか。
もし自分の模試の結果が良ければ気にならないかもしれませんが、結果が悪い場合、不安になってしまうものです。
友達と自分を比べて焦ったり、不安が増してしまうことがあるので、余計な情報を入れないためにも、スマホを見る時間を減らすことは大事でしょう。
受験生の平均スマホ時間はどのくらい?
受験生は、スマホをどれくらい使用しているのでしょうか。
自分がスマホを利用している時間と平均的な時間が近いのかどうか気になる点だと思います。
ここでは、平均的なスマホの利用時間を調査した結果をまとめたグラフを見てみましょう。
中学生
令和3年から令和4年では、中学生がスマートフォンを利用する時間が増えていることが分かります。
最も多いのは1日1時間から2時間、次いで2時間から3時間です。
学校に行っている時間帯にスマートフォンを長時間見るということは難しいため、多くの学生は帰宅後にスマートフォンを見ていると言えます。
2時間から3時間見ているという場合、帰宅後の時間はほとんどスマートフォンを見ているとも言えるでしょう。
高校生
続いて高校生のスマートフォンの利用時間に関してです。
こちらは、令和3年と令和4年では、利用時間が減っているところもありますが、1日3時間から4時間の利用に関しては変化がありません。
もっと尾多いのは1日2時間から3時間、次いで3時間から4時間の利用ということで、中学生よりも利用時間が長くなっている傾向にあります。
高校生になると、SNSの利用も友達同士で増えてきやすいので、利用時間も長くなりがちです。
受験前にスマホを使う時間を減らしていくためには、かなり意識しなければならないと言えるでしょう。
参考:小、中、高生のスマホなど長時間使用が日常化学力への影響など心配?
受験生はスマホ封印をいつからすべきなのか
生活に欠かせないものとなっているスマートフォンの利用を完全になくすことはできません。
しかし、できるだけ使用する時間を減らすということは、受験生には必要になってきます。
では、いつ頃からスマートフォンの封印をすれば良いのでしょうか。
これは、早ければ早いほど良いと言えます。
受験勉強を本格的に始めていく段階から使用時間をしっかり減らせるのが一番良いでしょう。
やめられない!その前に『スマホ断ち』する方法とは
スマートフォンの利用時間を減らしたいと思っているのに、なかなか思うようにスマホ断ちできない・・・つい触ってしまう・・・という場合は、強制的に下記のような対策を取り、スマートフォンの使用時間を減らしていきましょう。
見える位置・手の届く位置にスマホを置かない
目に見える範囲にスマホがあったり、手の届く範囲にあると、つい触ってしまいます。
スマホを触る時間を減らしたいなら、置く場所を変えてみましょう。
例えば、勉強中は鞄の中に入れてしまう、リビングに置いておく、親に預けるなど手元から離す方法はいくらでもあります。
よく使うアプリは非表示・削除する
連絡で利用するアプリ以外で、よく使用しているアプリを表示させない、削除してしまうというのもひとつの方法です。
しかし、アプリの内容によっては削除が難しい場合もあります。
その場合は、とりあえず非表示にしておくのが良いでしょう。
電源を切る
通知が届くと見てしまうという場合は、通知をOFFにすることで気にする時間を減らせます。
しかし、それでも見てしまうなら電源を切ってしまいましょう。
電源を切る=勉強のスイッチを入れるということにして、勉強モードを自分でつくるということができます。
スマホ断ちできない!受験勉強にスマホを活用しよう
それでもスマートフォンが手放せないという場合は、スマートフォンを味方につけるという方法もあります。
ただし、ゲームやSNS関連の通知はOFFにしておくようにしてください。
その上で、スマートフォンを活用して勉強する習慣を身につければ、学習時間を増やすことができるので、受験に役立ちます。
アプリを使ってスケジュール管理をする
スケジュール管理や勉強記録をつけるために、スマホを使うという方法があります。
友達と共有してモチベーションを維持しているという人もいますが、比較してしまいそうなら自分だけで使っても問題ありません。
アプリでは、勉強量を可視化してくれるものもあるので、しっかり計画通り進められていれば自信にもつながります。
学習アプリで勉強する
最近は、様々な学習アプリが登場しています。
普段使っているSNSなどのアプリを使わないようにして、学習系のアプリを使うことで、勉強する時間を増やせます。
学習アプリは、暗記系で沢山あるので、使いやすいものを見つけてみると良いでしょう。
漢字や四字熟語、英単語、歴史、ことわざなどのアプリが人気です。
間違えた場所や正解した場所を記録してくれるアプリだと、復習しやすくなります。
ストップウォッチやタイマー機能も活用して、学習時間を区切ると、より集中力が高まるでしょう。
解説動画を見る
受験に役立つ動画というものも沢山あります。
特にYouTubeでは、受験生のための解説動画も多くUPされているので、これらを見て学習に役立てておくのもおすすめです。
ただし、YouTubeでは、広告が出たり、登録しているチャンネルの通知が入ったりするので、そちらに気が向いてしまうことがないようにしなければいけません。
また、YouTubeを長々見てしまわないように、1日1本30分までというような決まりを作って動画を視聴しましょう。
音楽を流す
効率よく学習を進めるためにBGMが役立つこともあります。
集中力を高められる音楽を流して学習すれば、学習効果もあがります。
受験当日は、会場内はほぼ無音なので、無音で勉強するということもやっておくほうが良いですが、気分転換に音楽をかけながら学習するのもおすすめです。
まとめ
スマートフォンの長時間利用は、受験勉強の妨げとなってしまいやすいです。
できるだけスマートフォンを手元に置かないようにしたいものですが、それが難しいという場合は、スマホを学習アイテムのひとつとして活用してみてください。
効率よく学習していくためにも、スマートフォンの使い方を見直しましょう。